導入ガイド

LEDビジョン導入の流れ ― 現地調査から設置完了までの期間と工程

更新日:2026年8月17日 読了時間:約7分
LEDビジョンの設置工事の様子
問い合わせから設置完了まで ― 全体の流れが見えれば、逆算して計画できる

LEDビジョンの導入にかかる期間は、屋内の標準的な案件で問い合わせから設置完了まで約2.5〜3ヶ月、屋外や大型・特殊形状の案件では4〜6ヶ月程度が目安です。このうち最も長いのが製品の製造・輸送期間(受注生産品で約60日)で、その前後に現地調査・提案・仕様確定と、設置・検収の工程が入ります。

「いつまでに設置したい」という希望時期がある場合、この全体像を知っているかどうかで計画の立て方が変わります。オープン日やキャンペーン開始日から逆算すれば、いつまでに何を決めればよいかが見えてきます。

この記事では、導入の各工程で「何が行われ、どのくらいかかり、お客様側で何を準備すればよいか」を順に解説し、屋内・屋外別のモデルスケジュールと、納期が延びやすい要因もまとめました。

全体像 ― 導入の6工程と期間の目安

LEDビジョンの導入は、大きく次の6工程で進みます。期間は屋内の標準的な案件(店舗・オフィスの壁面ビジョンなど)を想定した目安です。

工程 内容 期間の目安 お客様側の主な作業
1. お問い合わせ・ヒアリング目的・設置場所・希望時期の確認、概算のご案内数日設置場所の写真・目的・希望時期の共有
2. 現地調査寸法・下地・電源・搬入経路・周囲の明るさの確認1〜2週間(日程調整含む)立ち会い、図面・建物情報の提供(導入を前提に進める案件で実施)
3. 提案・見積・仕様確定製品・サイズ・ピッチ・取付方法・運用の提案、見積調整1〜3週間社内検討・承認、仕様の決定
4. 契約・製造・輸送受注生産、出荷前検査、輸送、入荷検査約60日(受注生産品)コンテンツ準備、建物側の工事日程調整
5. 設置工事取付フレーム施工、パネル設置、配線、調整1〜3日(屋内標準)工事日程の調整、現場立ち入りの手配
6. 検収・引き渡し・運用開始表示確認、操作説明、保守条件の確認当日〜数日動作確認、運用担当者の操作習得

合計すると、屋内の標準案件で約10〜13週間(2.5〜3ヶ月)が目安になります。屋外案件では、これに屋外広告物の許可申請(1〜2ヶ月程度)や構造検討、天候による工事調整が加わります。

基礎知識 導入ガイド ― 計画から運用・保守までDTFの対応範囲

工程1:お問い合わせ・ヒアリング

最初の段階では、製品の型番や細かい仕様が決まっている必要はありません。伺うのは「何のために」「どこに」「いつまでに」の3点です。集客のためか、施設案内か、空間演出か。店舗の壁面か、エントランスか、屋外か。オープン日やイベント日はいつか。

この段階で設置予定場所の写真(できれば正面と斜めから)と、おおよそのサイズ感をお送りいただけると、概算の規模感とスケジュールの目安をお伝えできます。「そもそもLEDビジョンが合うのか、液晶で足りるのか」といった段階でのご相談も歓迎です。

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工程2:現地調査

現地調査は、正確なお見積りと安全な設置のために欠かせない工程です。主に次の項目を確認します。

  1. 設置面の寸法と下地 ― 壁の材質(コンクリート・軽量鉄骨・石膏ボードなど)、取付フレームを固定できる構造か
  2. 電源 ― 分電盤の位置と空き回路、契約電力、専用回路の要否
  3. 搬入経路 ― エレベーターや階段のサイズ、養生の必要範囲、夜間搬入の可否
  4. 視聴環境 ― 最も近くから見る距離、周囲の明るさ、直射日光の有無、天井高
  5. 配線経路とメンテナンス ― 制御機器の設置場所、前面保守か背面保守か

お客様側では、建物の図面(平面図・立面図)があればご用意ください。テナントの場合は、建物管理会社への工事申請の要否や、工事可能な時間帯もこの段階で確認しておくと後の工程がスムーズです。

工程3:提案・お見積り・仕様確定

現地調査の結果をもとに、製品シリーズ、画面サイズ、ピクセルピッチ、輝度、取付方法、制御機器、運用方法をまとめた提案とお見積りをお出しします。この段階で仕様の選択肢がある場合(例:P1.9とP2.5、標準輝度と高輝度)は、それぞれの見え方・価格・消費電力の違いを比較してご説明します。

この工程で時間がかかりやすいのは、お客様側の社内承認です。決裁に必要な資料(仕様書、図面、見積書、施工事例)は揃えてお渡ししますので、決裁ルートと期間をあらかじめ把握しておいていただくと、スケジュールが読みやすくなります。

仕様が確定した時点で、製造に入る内容が固まります。逆に言えば、仕様確定後の変更は納期と費用に直接影響するため、サイズ・ピッチ・設置位置はこの段階でしっかり詰めておくことが重要です。

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工程4:ご契約・製造・輸送

ご契約後、製品の手配に入ります。LEDビジョンはサイズやピッチの組み合わせが案件ごとに異なるため、基本的に受注生産です。製造から出荷前検査、輸送、国内での入荷検査までで約60日が目安となります。導入期間の中で最も長い工程であり、ここは短縮が難しい部分です。

この期間はお客様側にとって「待ち時間」ではなく、準備の時間です。並行して進めておきたいのは次の3つです。

コンテンツの準備。 画面の解像度(サイズ÷ピッチで決まります)に合わせた映像・画像を用意します。既存素材を流用するのか、新規制作するのか、制作会社に依頼するのかを早めに決めておくと、設置完了と同時に運用を始められます。

電源工事の日程調整。 専用回路の増設や分電盤の改修が必要な場合、電気工事はDTFが設置工事と合わせて対応します。設置日より前に工事日程を確保できるよう、建物側の工事可能時間帯をこの段階で確認しておきます。

建物側の調整。 管理会社への工事届、養生範囲の確認、工事時間帯(営業時間外・夜間など)の取り決めを済ませておきます。

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工程5:設置工事

製品が入荷したら、設置工事に入ります。屋内の標準的な壁面ビジョン(数㎡程度)であれば、取付フレームの施工、パネルの取り付け、配線、制御機器の設置、表示調整まで1〜3日程度で完了します。大型案件や天井吊り、曲面・特殊形状、屋外の高所作業では、足場や高所作業車の手配を含めて1〜2週間以上かかることもあります。

営業中の店舗や商業施設では、夜間や休業日に工事を行うのが一般的です。工事中は騒音や養生範囲が発生しますので、近隣テナントへの周知や搬入経路の確保を事前に調整しておきます。

工程6:検収・引き渡し・運用開始

設置後、全パネルの表示確認、色・輝度の調整、制御系統の動作確認を行い、お客様立ち会いのもとで検収します。あわせて、コンテンツの更新方法や再生スケジュールの設定など、運用に必要な操作説明を行います。CMS(配信システム)を導入する場合は、この段階で運用担当者に一通り操作していただくと安心です。

引き渡し時には、保証内容、定期点検の頻度、不具合時の連絡先と対応フローも確認します。LEDビジョンは10年近く使う設備です。設置完了はゴールではなく運用の始まりと考え、保守条件を明確にしておくことが長期的な安心につながります。

モデルスケジュール ― 屋内・屋外・大型案件

案件の種類別に、問い合わせから設置完了までの目安を整理しました。いずれも一般的な目安であり、実際は現場条件と社内承認の速さで前後します。

案件タイプ 目安期間 期間を左右する要素
屋内・標準店舗壁面(幅2〜4m)、オフィスエントランス、会議室約2.5〜3ヶ月社内承認の速さ、電源工事の要否
屋内・大型/特殊吹き抜け大型ビジョン、曲面・L字・柱巻き、天井吊り約3〜4ヶ月構造検討、足場・高所作業、特殊形状の製作期間
屋外建物壁面ビジョン、店頭サイネージ、自立型約4〜6ヶ月屋外広告物の許可申請、景観協議、構造計算、天候
ショーウィンドウ・透過型ガラス面への透過型LED、ウィンドウ内サイネージ約2.5〜3.5ヶ月ガラス仕様の確認、日射条件による輝度選定
LEDビジョン導入の6工程と期間を示したタイムライン図
製造・輸送の約60日を軸に、前後の工程を逆算する

目安として、屋内案件なら設置希望日の3ヶ月前、屋外案件なら半年前にはご相談いただくと、余裕を持って進められます。

納期が延びやすい5つの要因

計画通りに進まない案件には、共通するパターンがあります。事前に知っておくだけで、多くは避けられます。

1. 仕様確定後の変更。 「やはりもう少し大きく」「ピッチを細かく」といった変更は、製造のやり直しに近く、納期がリセットされることがあります。仕様確定前に、実寸のシミュレーションや近い仕様の施工事例をご確認ください。

2. 電源容量の不足。 現地調査で契約電力や分電盤の空きが足りないと判明し、電力会社への申請や幹線工事が必要になるケースです。早い段階で電気設備の情報を共有いただくことで、並行して手配できます。

3. 建物側の許可・調整。 テナントの工事申請、管理組合の承認、他工事との調整に時間がかかることがあります。特に商業施設内では工事可能時間が限られるため、早めの申請が必要です。

4. 屋外の許可申請。 屋外広告物条例の許可、景観協議、工作物確認申請は、自治体によって1〜2ヶ月以上かかります。屋外案件では、製品選定より先に法規確認を始めるのが原則です。

5. コンテンツの準備遅れ。 設置は終わったのに流す映像がない、という状況は意外と多く起こります。製造期間中にコンテンツ制作を進めておくことで、設置完了と同時に運用を開始できます。

よくある質問

急ぎの案件で、納期を短縮することはできますか?

製品によっては在庫品や標準構成で対応できる場合があり、その際は製造期間を短縮できることがあります。ただしサイズ・ピッチ・輝度の選択肢は限られます。希望時期が近い場合は、まずご相談ください。設置日から逆算して、現実的な選択肢をご案内します。

現地調査はどの段階で行いますか?

ご相談・概算の段階では、設置場所の写真・図面・おおよそのサイズをもとに規模感とスケジュールをご案内します。そのうえで、ご導入を前提に進める案件について現地調査を実施し、寸法・電源・下地・搬入経路を確認して正式なお見積りと仕様を確定します。

工事は営業時間外にできますか?

できます。営業中の店舗や商業施設では、閉店後の夜間や休業日に工事を行うのが一般的です。建物側の工事可能時間や搬入ルールに合わせて日程を組みますので、現地調査の際にご希望をお聞かせください。

電源工事やコンテンツ制作も一緒に依頼できますか?

電源工事は、専用回路の増設や分電盤の改修を含めてDTFが設置工事と合わせて対応します。コンテンツについては、画面の解像度・仕様に合わせた制作のご相談やパートナーのご紹介に対応しています。導入時にまとめてご相談ください。

設置後、すぐに使えますか?操作は難しくないですか?

検収時に操作説明を行い、その日から運用を開始できます。CMSを使えば、ブラウザやアプリから画像・動画をアップロードし、スケジュール配信を設定するだけで、専門知識は必要ありません。運用開始後の操作に関するご質問にも対応しています。

まとめ ― 希望時期から逆算して、早めの相談を

LEDビジョンの導入は、問い合わせ・現地調査・提案と仕様確定・製造と輸送・設置工事・検収の6工程で進み、屋内の標準案件で約2.5〜3ヶ月、屋外や大型案件で4〜6ヶ月が目安です。中心にあるのは約60日の製造・輸送期間で、これを短縮するのは難しいため、その前後をいかにスムーズに進めるかが全体のスケジュールを決めます。

ポイントは3つ。仕様確定前にしっかり詰めて後戻りをなくすこと、電源・建物側の調整と法規確認を早めに始めること、製造期間中にコンテンツと運用の準備を終えておくこと。これだけで、多くの遅延は防げます。

設置希望日が決まっている場合は、屋内なら3ヶ月前、屋外なら半年前を目安にご相談ください。設置場所の写真と希望時期をいただければ、逆算したスケジュールと概算をご案内します。

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設置場所の写真と希望時期をお送りいただければ、逆算したスケジュールと概算をご案内します。
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