透過型LEDとは?
光と映像を重ねる技術。
背景や自然光を遮りにくく、ガラスや建築を活かしながら映像を表示できるLEDビジョンです。構造の違い、製品タイプ、選び方、設置時の確認事項を分かりやすく解説します。
シースルー・フィルムLED・ホログラムPCB・ガラスLEDを比較
DISPLAY × ARCHITECTURE
透けて見える理由と、
選び方を知る。
透過型LEDはひとつの製品名ではなく、背景が見える構造を持つLEDディスプレイの総称です。設置場所と目的によって適した構造が異なります。
- 01透過型LEDの仕組みと、一般LEDとの違い
- 02シースルー・フィルム・PCB・ガラスの特徴
- 03透過率・輝度・ピッチを選ぶ考え方
- 04ガラス面や建築へ設置するときの確認事項
背景を残したまま、
映像を加える。
LED素子や配線の間に光が通る空間を設けたり、透明性の高い基板やフィルムへLEDを配置したりすることで、表示面の向こう側が見える構造です。映像を表示していない部分は背景になじみ、ガラス面の採光や建築の開放感を保ちやすくなります。
呼び方について:「透明LED」と呼ばれることもありますが、完全に透明な画面という意味ではありません。本ページでは製品カテゴリーを明確にするため「透過型LED」に統一します。
LIGHT PASSES THROUGH
空間を隠さず、
情報を重ねる。
一般LEDのように壁をつくるのではなく、背景・商品・照明・自然光と映像を同時に活かせることが最大の特徴です。
視線と採光を遮りにくい
ガラス越しの景観や店内の見通しを残しながら、デジタル情報を追加できます。
建築と表示を一体化
ショーウインドウ、ファサード、吹き抜けなど、既存空間を活かした設計が可能です。
浮かぶような映像表現
黒背景を活用すると、発光部分だけが空間に浮かぶような演出をつくれます。
透過型LEDは、
構造で選ぶ。
必要な画面サイズ、ガラスへの施工方法、屋内・屋外、映像の精細さによって適したタイプが異なります。
目的に合うタイプを、
比較する。
透過率だけで決めず、視認距離、画面サイズ、設置面、メンテナンス方法まで含めて選定します。
| タイプ | 主な構造 | 得意なこと | 主な設置場所 |
|---|---|---|---|
| シースルー | 格子・バー・モジュール | 大型化、屋外対応、吊り下げ・常設 | ファサード、吹き抜け、イベント |
| フィルムLED | 透明フィルム | 薄型・軽量、既存ガラスへの施工 | ショーウインドウ、ガラス手すり |
| ホログラムPCB | 透明度を確保したPCB | 高い透明感、柔軟な設置方式 | 店舗、ショールーム、展示 |
| ガラスLED | LEDとガラスの一体構造 | 建築との一体感、常設運用 | 窓面、外装、建築ファサード |
| COBフィルム | 微細LEDの高密度実装 | 近距離での精細な表示 | 高級店舗、展示ケース、屋内窓面 |
※透過率、輝度、ピクセルピッチ、屋内・屋外対応は製品モデルによって異なります。
透過率だけでは、
決めない。
透明感を優先するとLEDの密度が下がり、近距離での精細さに影響する場合があります。何を透かし、どこから、どのような映像を見せたいかを先に整理します。
- 01背景をどこまで見せるか
商品、店内、景観、採光など、残したいものを明確にします。
- 02誰が、どこから見るか
最短視認距離、正面・斜め、屋内側・屋外側の視線を確認します。
- 03必要な明るさと精細さ
日中の窓面、夜間、屋内照明など環境に合わせて輝度とピッチを選びます。
- 04施工とメンテナンス
ガラス仕様、支持方法、配線、電源、交換部材へのアクセスを確認します。
ガラスに付けば、
終わりではない。
透過型LEDは建築との関係が強い製品です。表示性能だけでなく、ガラス、構造、熱、配線、点検動線まで事前に確認します。
ガラス・設置面
寸法、厚み、強度、既存フィルム、曲面の有無を確認します。
支持・荷重
吊り下げ、貼り付け、フレームなど製品に合う支持方法を選びます。
電源・配線
ケーブルと制御機器を、景観を損なわない位置へ計画します。
日射・放熱
直射日光、窓際の温度上昇、通気条件を確認します。
屋内・屋外条件
雨、結露、風圧、粉塵など環境に合う製品を選定します。
保守動線
モジュール、電源、コントローラーへ安全にアクセスできるようにします。
建築・ガラス・電気工事を伴う場合は、現地調査のうえで関係者と施工条件を整理します。
ガラスと建築を、
メディアへ変える。
店舗の窓面から大規模ファサード、展示空間まで、背景を見せること自体が価値になる場所に適しています。
店舗・ショーウインドウ
商品や店内を隠さず、外向けの映像とブランドメッセージを重ねます。
建築・ファサード
採光や景観を保ちながら、建物の表情を変えます。
展示・ショールーム・空間演出
展示物や照明の前後に映像を重ね、奥行きのある体験をつくります。
透過型LEDの製品を、
用途から選ぶ。
シースルー、フィルム、ホログラムPCB、ガラスLEDなど、DTFの製品ラインアップをご案内します。
透過型LEDの
よくある質問。
一般LEDとの違い、既存ガラスへの設置、屋外対応、見え方についてよくいただく質問です。
Q透過型LEDと一般的なLEDビジョンは何が違いますか?
一般LEDは表示面が背景を覆いますが、透過型LEDはLED素子や配線の間から背景が見える構造です。採光や見通しを残しながら映像を表示できます。
Q既存のガラスへ設置できますか?
フィルムLEDなど既存ガラスへ施工できる製品があります。ただし、ガラスの寸法・強度・既存フィルム・日射・施工方法を確認したうえで判断します。
Q屋外でも使用できますか?
シースルーLEDなど屋外対応モデルがあります。雨、結露、風圧、塩害、直射日光など、設置環境に合った仕様と施工方法が必要です。
Q映像を表示していても向こう側は見えますか?
背景は見えますが、透け方は製品の透過率、ピッチ、表示内容、周囲の明るさによって変わります。黒い部分を多くしたコンテンツは、より透明感を活かしやすくなります。
Q通常の映像データをそのまま使えますか?
表示は可能ですが、透過型LEDは黒い部分が背景になじむため、製品の解像度と設置空間に合わせた専用コンテンツを制作すると特徴をより活かせます。
技術と導入条件を、
あわせて確認する。
LEDの実装技術、製品の選び方、導入の流れもあわせてご覧ください。
空間を活かす透過型LEDを、
一緒に設計します。
DTFは、設置場所の明るさ、ガラス条件、視認距離、コンテンツ、施工方法から、目的に合う透過型LEDをご提案します。

